岡山県倉敷市玉島。この土地で生まれ育ってきた紗季は、高校生のときから目指したトリマーの職業に就き、地元のペットサロンで働いている。まだトリマーとしての経験も浅いため、毎日が失敗の連続で、日々、サロンの店長を悩ませている。同僚の珠美のなぐさめに元気づけられながら紗季は頑張るが、二人とも未熟なトリマーで失敗は絶えない。そんな日々でも時には紗季を頼りにして来店する客もあり、充実した日常が過ぎる。
ある日、地元のおじいちゃんが孫とその飼犬を連れて来店する。連れて来られた犬に気になる異常があり、それをおじいちゃんに伝えると、突然、激高し怒りを露わに店を出て行く。紗季は「犬の無事を考えて助言した」自分の行動に対して、相手が激怒した理由が分からず、さらに店長からのお叱りも受けて、強く落ち込む。
元気を失った紗季を、紗季の家族、幼馴染、玉島の人たちが《たましまらしい》人情で支え見守る。
果たして、紗季は地元のおじいちゃんの怒りの理由を知り、問題を解決することができるのだろうか?